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浦安事件:千葉県が上告断念、判決確定へ

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 千葉県は3月30日、浦安市立高洲小学校養護学級担任教諭(当時)が2003年に起こした担任クラス児童への暴行・わいせつ・虐待事件、いわゆる「浦安事件」の民事控訴審判決(2010年3月24日・東京高裁)を受け入れ、上告を断念することを決めました。

 浦安市はすでに上告断念を決めています。

 法理論的には補助参加人になった加害者の上告も可能だということですが、法律系のブログでの指摘によると、仮に加害者が上告しても不受理の可能性が高いのではないかといいます。実質的には、判決確定に向けて大きく動き出したことになります。

 被害者が子どもでありしかも知的障害者であること・学校で発生した事件であること・加害者が教師であることなど、被害者側にとっては不利な条件がそろいすぎていました。

 「浦安事件」では困難な条件の下、裁判の中で被害事実や加害行為については、裁判が進むごとに少しずつ認定範囲を広げ、最終的には加害行為を大筋で認めさせたといえるような判決となりました。

 加害者側は事件を「冤罪」と主張し、「被害者やその支援者が嘘をでっち上げて中傷している」かのように描こうとしました。しかし、天網恢々疎にして漏らさず、加害者側の主張は何の根拠もないことが証明された形にもなります。

 事件発生から7年を経て、事件の局面は一区切りを迎えます。

 これは被害者やその関係者にとっての個人的な問題にとどまりません。同じような被害で泣き寝入りを余儀なくされていた人を救済する手だてが切り開かれたことにもなり、学校教育・障害者問題・法曹の各分野にとっても大きな歴史的足跡を残すものとなります。

 困難なもと、真実を追求し被害の救済を求め、また歴史を切り開いた形になった関係者の皆様に、心から敬意を表します。