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全国学力テスト学校別成績開示を答申:横浜市

 横浜市情報公開・個人情報保護審査会は3月5日、2009年度の全国学力テストの学校別の成績について、横浜市教育委員会に対して成績を開示するように答申しました。

 情報公開請求に対して横浜市教育委員会は「序列化や過度の競争が生じるおそれがある」として、学校別成績を非開示にしていました。それに対して不服申し立てがおこなわれたものです。
 審査会では、横浜市教育委員会が非開示の根拠とした理由を否定しています。「文科省の実施要領で非開示を求めている」については「法的拘束力はない」、「競争と序列化」については「可能性の一つに過ぎない」などとしました。
 審査会の答申には法的拘束力はないということですが、横浜市教育委員会は開示について再検討することになります。
 そもそも学校別の成績を開示して何になるのでしょうか。その根本を検討することなく機械的に「情報公開」を振り回す形になるのは望ましくありません。もちろん一般的な意味での情報公開までは否定できませんが、全国学力テストの成績については問題の性質上プライバシーと同等の扱いをすべきものであり、一般論の範疇に収まるものではありません。
 また非開示の根拠についてあたかも「抽象的」かのように判断して退けるというのは、今回の事例だけではなく、過去に同様の開示請求があった別の地域でも、情報公開を担当する審査会は似たような判断をしています。
 しかし非開示の根拠は「抽象論」ではなく現実的に発生しているゆがみであること、また開示で支障がないとする主張こそが可能性を並べただけの抽象論に過ぎないことは、全国各地で現実に起こった事象そのものが物語っているといえます。
(参考)
学力調査「学校別成績開示を」 横浜市情報公開審が答申(朝日新聞 2010/3/5)