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暴力・わいせつ高校講師、教員免許失効隠して講師に

 勤務先の学校の女子生徒に暴力やわいせつ行為を加えたとして起訴された元三重県立高校講師・井川智之(31)が、過去に別の性犯罪で有罪判決を受け教員免許が失効していたにもかかわらずその事実を隠して講師に採用されていたことがわかりました。

 井川は2008年、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けました。当時は会社員だったということです。
 教育職員免許法では、禁固以上の刑を受けた者については教員免許が失効することになっています。しかし井川は有罪判決の事実を隠し、教員免許が引き続き有効かのように装って2009年5月に講師の採用試験を受け、採用されました。採用の際、法律上の欠格条項に該当しないという誓約書にも署名したということです。
 井川は2009年6月、勤務校の女子生徒を自分の車に乗せ、三重県名張市内の駐車場に止めた車の中で女子生徒を殴るなどした上体を触りました。三重県教育委員会は2009年7月、井川を停職処分にしました。井川は依願退職しています。
 有罪判決を受けた者などに対して自動的に失効させるシステムではないことに問題があるといえます。したがって今回のように、法律上は失効の条件を満たしているにもかかわらず、「自分から名乗り出ないとばれない」とばかりに、有効かのように装った教員免許状を使って教育現場に採用される者が紛れ込む危険性もあります。
 しかも性犯罪で有罪判決を受けた者が教育現場に紛れ込み、新たな暴力事件と性犯罪を働いた形になります。性犯罪は再犯率が高いことが指摘されています。また今回の事件とは少し異なりますが、生徒に暴力やわいせつ行為を働いたことがばれて隠密に依願退職した教師が、他県で採用されてそこでも生徒へのわいせつ行為を働いたという事件も過去にありました。
 個人情報保護の観点から前科等のチェックは難しいなどとも指摘されています。しかし悪意をもった者を保護して犯罪や不正の温床を作る形になるのは、個人情報保護の悪用ないしは曲解なのではないでしょうか。