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須賀川事件、福島県への求償断念

 福島県須賀川市立第一中学校で2003年、柔道部部長だった男子生徒が柔道部員の女子生徒に対し「練習」を装ってリンチを加え意識不明の重体にさせた事件で、須賀川市は3月2日、被害者側が起こした民事訴訟の判決確定を受けて被害者に支払った賠償金について、福島県に求償しない方針を公表しました。

 民事訴訟では福島県・須賀川市・加害者が連帯して約1億円の損害賠償を支払うよう命じる判決が確定しました。須賀川市は「立て替え」の形で一旦被害者に全額を支払い、相当額を福島県に求償する方針を取ってきました。
 しかし福島県は支払いを拒否しました。また、福島県郡山市立中学校で発生した別の「体罰」事件での賠償金負担割合をめぐる訴訟で、最高裁が2009年10月、「市町村が全額負担すべき」という判決を示したこともあり、須賀川市は求償を断念しました。
 求償断念は残念です。断念のきっかけとなった郡山市の「体罰」事件は福島県の「ごね得」の形です。それだけにとどまらず、須賀川事件にも悪影響を与えています。
 郡山の事件での判決内容はともかく、郡山の事件にしても須賀川事件についても、常識的に考えれば県・市ともに一定の責任があるとしか考えられません。郡山市の事件で行政に悪しき前例を残したという意味でも、福島県の責任は重いといえるでしょう。
 なお須賀川市は当時の顧問や校長個人についても求償を断念する一方、加害者には110万円を求償するということです。