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2学期制導入見送り、試行校では3学期制に戻す:兵庫・尼崎市

 兵庫県尼崎市の4市立小中学校で試行していた2学期制について、尼崎市教育委員会は「メリットよりもデメリットの方が上回った」として全市での本格導入を見送り、試行していた学校では移行期間を経て3学期制に戻すことがわかりました。

 尼崎市では「授業時間数の確保」として2004年度に小学校1校、2005年度以降中学校3校に2学期制を試験導入しました。しかし試験導入した学校への調査では、2学期制の弊害が大きかったということです。

『2学期制導入見送り 試行4校も戻す/尼崎』(朝日新聞・兵庫版 2009/11/17)
…中間テストと期末テストの間隔が広がるため「テスト範囲が広くなりすぎて生徒の学習意欲が持続しない」という意見や、通知表で成績評価するのは前期と後期の2回になるため「9月末まで最初の評価が出ず進路指導に弊害が出た」といった深刻な問題点も浮かび上がった。中央中では「夏休み前に通知表がなく保護者の不安が大きい」として通知表に代わる「学習状況カード」を配布した。結局は「3学期制のプロセスを取らざるを得なかった」という。
 成良中は2学期制導入1年目の05年、夏休みを3日短縮して前期と後期の間に秋休みを設けたが、「気候の良い秋に休み、暑さの厳しい夏に授業をするのは学習環境上、不適」として1年でやめた。しかし今度は前・後期の間に土日祝日が入るだけとなり、「学期の区切れをほとんど実感できない」という。

 2学期制を導入する学校や自治体も増えています。2学期制では授業時間数が増えるなどのメリットが指摘されていますが、その一方で問題点も指摘されています。
 一旦導入した2学期制を取りやめて3学期制に戻す例も相次いでいます。小中学校では群馬県太田市や大阪府四條畷市で、一度導入した2学期制を取りやめています。また高校でも、2学期制を3学期制に戻す例も相次いでいるということです。太田市や四條畷市での2学期制取りやめの理由についても、尼崎市と似たような理由が指摘されていました。
 導入のメリット・デメリットについてじっくりと検討しながら、地域や学校の実状にあった学校運営がなされていくことが求められています。