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保育園での死亡事故、不起訴不当申し立て

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 神奈川県川崎市宮前区の無認可保育園「すみれの園保育園」で2005年3月、当時1歳6ヶ月の男児が手洗い場で溺れて7ヶ月後に死亡する事故がありました。この事故で当時園長だった女性(35) を不起訴処分にしたのは不当として、両親が11月13日、検察審査会に申し立てました。

 この事件では元園長は2008年3月に書類送検されていますが、2009年10月に不起訴処分となっています。不起訴処分を報じた報道だけを読むと、不慮の事故・想定外の事故とも受け取れる書き方になっていました。
 しかし事故発生当時の報道など他の資料を掘り起こしてみると、むしろ不起訴処分にしたという判断はおかしいのではないかという印象を受けます。

保育園・幼稚園 死亡事故事例(「川崎・保育園ファイターズ」サイト内「資料室」より)
 元園長は〇五年三月二十四日午前十時五十分ごろ、園内のトイレを清掃中、男児が手洗い場に一人で行ったのを確認しながら、
流し台(長さ76センチ、幅47センチ、高さ42センチ)に水を出したまま男児(身長85センチ)を近くで遊ばせ、付き添わずに放置。
五分後に清掃を終え手洗い場に行くと、水が深さ十センチになった手洗い場で、男児が顔をつけたままおぼれているのを見つけた。
 男児は元園長が発見した際、うつぶせで上半身を流し台に乗せ、頭が水につかっていた。足は床に着いていなかった。
 元園長はトイレ掃除をするため、男児に「ちょっと待ってて」と声を掛けて部屋を出たという。
当時、ほかの保育士は園児らと散歩中。
園内にいたのは、亡くなった男児を含む園児3人と元園長、調理師だけだった。

中日新聞2008/3/18朝刊 「手洗い場でおぼれ男児死亡 元園長を書類送検」
 調べでは元園長は〇五年三月二十四日、園内のトイレを清掃中、男児が手洗い場に一人で行ったのを確認しながら、付き添わずに放置。五分後に清掃を終え手洗い場に行くと、水が深さ十センチになった手洗い場で、男児が顔をつけたままおぼれているのを見つけた。男児は意識不明となり、同年十月二十九日、低酸素性脳症のため死亡した。
 事故直前、元園長は別の女児にこの手洗い場で水遊びをさせており、事故当時も蛇口が開いた状態で、下水口は閉栓していた。元園長は調べに対し、当初は「男児の監視を怠った。自分に責任がある」と供述していたが、現在は「蛇口はきちんと締めており、水道栓は男児が開けた」などと主張しているという。
 事故の目撃者はなく、元園長の供述も変遷したため捜査が難航していた。

 事故発生状況について、不起訴処分決定の際の報道とかなり異なります。蛇口が開いたまま水がたまる状態にしながら目を離すなど、通常ありえません。
 元園長の供述が変遷していることにも不審さを感じます。これは保育園での事故ですが、学校関連の事故でも当初は非を認めていたにもかかわらず、いつの間にか主張を変遷させて被害者が悪いかのように言い立てているというのはよくあります。それと同様の不審さを感じます。
 刑事事件の原則としては「疑わしきは罰せず」で元園長に有利な扱いをせざるを得ないと判断したのかもしれません。しかしその一方で子どもの安全という見地からみれば、状況的にはあからさまな過失ではないかといえます。