※当ブログは新サイト に移転いたしました。

新規の編集は、新サイトの方で実施しています。

児童虐待、対応の不備認める報告書:帯広児童相談所

 北海道十勝管内芽室町で2009年2月、養育していた小学校1年の児童への虐待をおこなったとして里親の女性(当時68歳)が逮捕され、その後罰金刑が確定した問題で、帯広児童相談所は2009年11月までに対応の不備を認める報告書をまとめました。

 報告書によると、この事件については2008年5月に最初の「虐待の疑いあり」の通報がありました。しかし聞き取りに対して女性は虐待を否定したために調査を打ち切りました。
 その後2008年10月16日には、被害児童の通う小学校からも虐待通報がありました。しかし、児童相談所は「女性とその夫は事件まで約40年にわたって里親を務めていたことや、女性の夫が当時里親会の会長を務めていたことで、信頼していた」として、直接の調査をおこないませんでした。学校から再び通報があり、2008年10月29日になって児童を保護しました。
 北海道警帯広署は2009年2月26日、「2008年10月中旬頃、児童の後頭部をピンで刺した」として、傷害容疑で女性を逮捕しました。2009年3月には罰金刑が確定しています。
 児童相談所は「里親への遠慮や関係悪化の懸念があった」ことが対応の遅れにつながったとしています。
 里親になろうとするぐらいだから、また長年携わってきたベテランだから、子どもや児童虐待対策などについては一般の人以上の知識などがありそうなものだと考えてしまいがちです。しかし、逆に児童虐待の加害者になってしまうというのは何とも言えません。
 この事件に限らず、里親による児童虐待事件については、2009年に新聞報道された事件だけでも大阪市や宮崎市など各地で相次いで発覚しています。大阪市の事件の加害者は市の児童虐待予防地域協力員に登録し保育士資格取得を目指していた主婦、宮崎市の事件の加害者は小学校教諭(事件で起訴休職後懲戒免職)でした。
 ベテランだからとか知識や経験を積んでいるからという先入観なしに、虐待が疑われるような兆候があれば迅速な対応をとることが、事件の防止につながるといえます。
(参考)
◎里子虐待事件 帯広児相が不備認める 「女性に遠慮、対応遅れ」(北海道新聞 2009/11/13)