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全国体力テスト:北海道新聞社説

 『北海道新聞』2009年11月8日付社説『体力テスト 全員参加を再考しては』では、文部科学省が小学5年と中学2年を対象にした「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(いわゆる全国体力テスト)を2010年度以降も悉皆調査(全員調査)でおこなうことについて疑問を呈しています。

 社説では、全国学力テストも全国体力テストも背景には競争の論理があるとして、「学力テストを見直して、体力テストは継続するというのは、整合性に欠ける」としています。また文部科学省が抽出方式の体力調査(対象は6~79歳)を別におこなっていることや、事業費の面からも疑問と指摘しています。成績開示をめぐる混乱があったこともあげて「子供の能力をデータ化し、全国平均と比較して、一喜一憂することにどれだけの意味があるだろう」と指摘しています。
 全国体力テストについても、全国学力テストの陰に隠れて社会的な注目度が薄くなっている面もありますが、根本的には全国学力テストと同種の問題を抱えています。傾向把握のための調査なら悉皆調査をする必然性はないといえますし、学校としての対策ならば校内の体力テストで十分です。わざわざ悉皆調査でおこなうことで、地域間・学校間の過剰な競争を生み出すことにつながる――これは全国学力テストと同じです。