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学力テスト参加希望を誘導?文部科学省が自治体に参加希望を調査

 全国学力テストは2010年度以降抽出調査に変更される方針ですが、抽出対象外の学校も任意で参加できることになっています。文部科学省が自治体に対して全国学力テストの参加希望の有無を聞く調査が、「参加を希望する」という回答に誘導しているようなものになっていることがわかりました。

 「しんぶん赤旗」2009年11月7日付「自治体対象 学テ参加希望を調査 文科省 「する」に誘導する仕組みに」が報じています。
 記事によると、文部科学省が都道府県に対して、管内の市町村に全国学力テスト参加希望の有無を照会するよう依頼した「事務連絡」について以下のように指摘しています。

自治体対象 学テ参加希望を調査 文科省 「する」に誘導する仕組みに」(しんぶん赤旗 2009/11/7)
 「事務連絡」によると調査は「正式照会ではなく、現時点での事業見積もり」のため。今回「希望する」と答えても、「正式照会で『希望しない』という回答になっても構わない」とされています。
 一方、「希望しない」と答えた場合には「正式な照会の回答で利用を『希望する』と回答しても予算上の制約から希望に沿えないことがある」となっています。このため、とりあえず「希望する」と答えざるを得ない自治体が実際より多くなる仕組みです。
 ある自治体の教育委員会幹部は「これでは『希望する』と書けといっているようなもの。全員調査に誘導するためではないのか」と語っています。

 これでは参加の方向への誘導だといえます。「教育委員会会議での議論や、学校現場の声・住民世論などを見極めて最終的判断をする」という対応が事実上できなくなっています。教育委員会事務局としては仮に「現時点では参加を希望しない」という見解をもっていた場合でも、「万が一希望しないと答えたら、教育委員や住民からの参加希望が強かった場合には大混乱が起きる」ということを恐れて、「希望しない」という回答は書けなくなるでしょう。
 抽出から漏れた自治体・学校の任意参加の名目で、実際は全員参加の方向を維持しようとしているのではないかという疑念をもたれても仕方ありません。