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全国学力テストをめぐる社説

 先日結果が公表された全国学力テストについて、『琉球新報』(2009年8月29日)・『西日本新聞』(2009年8月30日)がそれぞれ社説を発表しています。

 『琉球新報』の社説『学力テスト 笑顔が減ってはいないか』では「疲弊感さえ漂う」「教育現場に達成感が広がらないのはなぜか。要因として、現行の学力テストが教育の本旨をはき違えた形で推進されているということが考えられる」「現行の学力テストは底上げを装いながら「順位付け」が内実」などと指摘しています。
 また『西日本新聞』の社説『学力テスト 本当に有効なのか総括を』では、「3回のテストに文科省は計200億円近い巨費を投じたが、本当に有効なのか」「ランクにばかり目を奪われていては真の学力向上はおぼつかない」などと指摘しています。
 いずれの社説も、現行の全国学力テストの実施方法に疑問を唱えているものです。
 少なくとも、現行方式では一人一人の学力把握には役立ちません。また教育行政としての基礎資料収集が目的ならば抽出調査で十分でしょう。そもそも、競争と序列化を目的に導入された全国学力テストです。いくら文部科学省が後付けの理由を付けても、結果的に競争と序列化の傾向が進んでいることは、この間の状況を見れば明らかです。
 教育行政としての基礎資料収集という意味での抽出調査ならば、理論的にはありえるでしょう。しかし、少なくとも現行方式での毎年の悉皆調査方式での全国学力テストは廃止すべきです。