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鹿児島カッター事件:加害教諭は訓告にとどまる

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 鹿児島県開聞町(※開聞町は2006年1月に指宿市となる)の町立開聞中学校で2005年4月、美術の授業を担当していた男性教諭が「答えられなかったら切る」などと発言しながら、質問に答えられなかった生徒に対してカッターナイフを突きつけたという事件がありました。〔事件概要

 この事件は2005年5月に大きく新聞報道されました。その一方で、鹿児島県教育委員会はこの教諭への懲戒処分はおこなわず、指宿市教育委員会が2006年3月に教諭を訓告処分にするだけにとどめていたことが分かりました。
 他人に対して刃物を突きつけるという暴力行為は、決して許されることではありません。一般的な人間のおこなうような行為ではありません。
 しかも「答えられなかったら切る」などという発言は、教育活動とは無縁な発言です。常軌を逸した暴力的指導で、広い意味では「体罰」にも該当します。
 この教諭は以前にも、授業中の質問に答えられなかったら定規で叩くなど、「体罰」といえるような行為を繰り返していたといいます。
 これらのことを総合的に勘案すると、いくら刑事事件としては起訴猶予処分になったといえども、この教諭に対する対応は軽すぎるという気がします。
 生徒に対して刃物を突きつけるなど、生徒軽視・生徒への悪質な人権侵害であり、仮に刑事事件としては微罪扱いでも、教育に携わる者としては重い問題行動だといえます。
 参考までに、別の県でも「教諭が生徒に刃物を突きつけた」という事件が何件が発覚していますが、他県ではそれらの教諭は停職処分になっています。
 教諭個人への道義的責任は、当然のことながら厳しく問われなければならないでしょう。その一方で、この問題への対応を通じて、鹿児島県教育委員会の人権感覚の薄さが浮き彫りになっているような気がします。この教諭への対応はきわめて軽すぎるものです。
 今回問題を起こした教諭個人の人権感覚の薄さだけでなく、鹿児島県の教育界の人権感覚についても今後問われなければならないでしょう。