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高松市児童虐待事件、対応後手に

 香川県高松市の小学校1年生女子児童が母親から顔を刃物で切りつけられるなどした虐待事件で、学校や関係機関が虐待の兆候を把握しながら対策がとれていなかったことが明らかになりました。

 各種報道を総合すると、児童は2009年1月頃に高知県須崎市から転居してきました。香川県子ども女性相談センター(児童相談所)は2009年1月、この児童への虐待の疑いについて須崎市から通報を受けました。同センターは母親との面談をおこなうとともに、学校側にも連絡したということです。
 また学校は2009年5月7日、被害児童から「転んでけがをした」という訴えを受けて、児童を病院に連れて行きました。治療に当たった医師は「転んでできるけがではない。刃物で切られた可能性があり、虐待の疑いがある」と、付き添いの教諭らに伝えました。
 学校は高松市に通報し、市を通じて香川県子ども女性相談センターにも通報がおこなわれました。しかしセンターは教室の外から児童の観察をおこなっただけで、聞き取りなどをしませんでした。学校側とは「親子の様子に注意する」という申し合わせのみにとどまりました。
 5月16日になり、児童が2日間欠席したことを不審に思った担任教諭らが家庭訪問をおこない、顔面の傷に気付きました。通報を受けた子ども女性センターはこの時点で緊急保護をおこない、警察にも通報しています。母親は6月22日に逮捕されました。
 児童虐待事案については、かなり深刻な状況になっていると判断できるにもかかわらず兆候が見逃され、死亡や大けがなどの重大事件につながってしまうという例が、これまでにも多数ありました。今回もまた、十分な対策がとられずに重大事態を招いてしまったものだといえます。児童虐待に対する対策を抜本的に強化しない限り、悲劇は繰り返されることになってしまいます。