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小中学校で習熟度別授業導入が急増

 小中学校での習熟度別授業の導入が急増しているということです。

 『毎日新聞』2009年6月13日付『教育の森:習熟度別授業、小中学校で急増 「学力低下」背景に…反対意見も根強く』が、実際に習熟度別授業を導入している小学校への取材結果も踏まえながら、背景を探っています。
 『毎日新聞』では東京都内の市立小学校に取材をおこなっています。同校では、子どもの荒れに直面して、解決策の一環として「子どもに自信を付けさせる」として算数の習熟度別少人数授業を導入したということです。学校側によると、当時は教職員の間でも反対論が根強くありましたが、導入で子どもたちの表情が明るくなるなどの変化が生まれて反対論が変化していったということです。
 一方で文部科学省の分析では、習熟度別授業が必ずしも学力の向上と相関関係があるわけでもないという結果が導かれています。「わざわざ能力別に分けなくても少人数学級にするだけで効果はある」(毎日新聞より、埼玉県の小学校教員)などとするという現場の反対論も根強くあります。
 能力別に分けることで、特に下位クラスに位置づけられた子どもたちが逆に自信を喪失したり、いじめや差別の対象にもなりかねないという危惧は、習熟度別学習の問題点として必ずといっていいほど指摘されることです。
 習熟度別学習についてはまだまだ研究課題があり、一律に肯定できるようなものではありません。習熟度別学習の導入が一種の「流行」のようになりつつありますが、問題点にも目を向けながら、慎重に検討していく必要があります。