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全国学力テスト学校別結果「公表すべき」保護者の7割:政府調査

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 政府の規制改革会議の調査によると、保護者の約7割が全国学力テストの学校別結果を「公表すべきだ」と考えていることがわかりました。

 開示に賛成する理由として、「学力向上は、学校(教員)の責務」「学校選択のための基本情報のひとつ」「説明責任を果たすため」などがあげられているということです。学校別結果公表反対は約1割にとどまっています。
 一方で教育委員会は約3分の2が「公表すべきではない」と回答しています。
 学力テストの結果だけが学力のすべてではありません。またテスト平均点を学校選択の基本情報にすることは、結局はテスト平均点の数値だけが独り歩きすることにもつながっていきます。説明責任といっても、学校別平均点では説明を果たしたことにはならず、本当の意味で説明責任を果たそうとすれば一人一人の学力の到達状況を把握して改善点を探っていくことが重要になります。
 学校別のテスト結果開示は過度の競争と序列化を招くというのは、教育関係者や教育学について一定の学習経験のある人などにとってはいわば常識的な内容だとはいえます。しかし教育学・教育問題では、学問や実践上の到達点からかけ離れた俗説があたかも多数説や「常識」のように流れてしまうことも珍しくありません。この問題でも、学力テストをめぐる問題が一般には浸透していないということが浮き彫りになっています。
 もっとも、テスト結果開示を求める保護者の声を「俗説」と切り捨ててしまうだけでは何の解決にもなりません。開示には問題があるということをどのように一般に知らせ浸透させていくかという課題について、検討を深めていかなければなりません。
(参考)
保護者の70%が公表賛成 全国学力テスト学校別結果(共同通信 2009/6/5)