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「児童虐待」で保護中に死亡:両親が損害賠償求める

 横浜市の児童相談所で一時保護中に死亡した男児(当時3歳)をめぐり、両親が「入院先の国立病院が『児童虐待』と嘘の通告をし、鵜呑みにした児童相談所が不要な保護をおこなった。保護先の児童相談所で食物アレルギーで死亡した」と主張して、国と横浜市を相手取って損害賠償を求める訴訟を起こしていたことがわかりました。

 2006年6月、入院先の国立成育医療センター(東京都世田谷区)が「(両親が男児に)動物性たんぱく質を取らない考え方の食事をさせ、必要な検査や治療を受けさせない。栄養・医療ネグレクトだ」として横浜市の児童相談所に通告しました。児童は保護され、翌2006年7月に児童相談所で出された食事の際、卵を含むちくわを食べた後に死亡しました。

 児童には卵アレルギーがあったということですが、司法解剖では「心筋症による心不全と推定」と結論付けられ、アレルギーとの因果関係は薄いと判断されています。

 両親側は「病院の食事を拒否したことはなく、十分な説明がないため検査を受けなかった」などと主張。児相に対しても「親の聞き取りなどもせずに一時保護し、食事を誤って死なせた」として賠償を求めた。(毎日新聞2009/5/22『損害賠償:「不要な保護で男児死亡」両親が横浜市など提訴』)

 両親の主張に正当性があるのかどうかは、現状では資料が乏しいために判断を差し控えます。

 事実関係が詳しく解明されない限り、どうしようもありません。裁判という形にはなりますが、事実関係が徹底的に解明されることを願います。
 また訴訟についてはあくまでも「個別の案件」として論じられるべきで、児童虐待に対する通告全般が萎縮するような形にならないことを願います。