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全国学力テスト、学校別結果開示を答申:神奈川・平塚市

 神奈川県平塚市の情報公開審査会が、2007年度の全国学力テストについて「市全体と個別校の結果もすべて公開すべきだ」と答申していたことがわかりました。

 『神奈川新聞』(web版)2009年5月21日付で報じられています。
 記事によると、2007年度の結果について2008年1月に情報公開請求があり、平塚市教委は非公開を決定しました。しかしその後不服申立があり、2009年1月に情報公開審査会が「懸念される学校の序列化や現場の過度な競争につながるとは考えられない」などとして原則開示を答申しました。それを受けて平塚市教育委員会は計5回にわたって検討してきましたが、現時点では結論が出ず、5月26日にも再び審議して結論を出すことにしているということです。
 似たような話は全国的にも発生しています。情報開示者が開示に固執する動機も不明であることや、不服申立を受けて情報公開審査会が動くというパターンも、全国の類似ケースと共通しています。
 開示答申についても安易に「序列化や過度の競争につながるとは考えられない」と結論付けているのも、全国の類似事例と共通しています。しかし実際問題として、都道府県別の成績開示ですら序列化や過度の競争が生まれ、全国平均点より上か下かとかということや順位の上下などでしか分析しない傾向がすすんでいます。また狭い意味でのテストの平均点向上を「学力向上のすべて」とすり替えた対策も全国的に進んでいます。これこそが競争と序列化といえるのではないでしょうか。
 一般的な情報開示については重要性を否定するものではないですが、全国学力テストの成績については一般論の範疇にはおさまりません。開示でゆがみが出るというのは全国の例を見ても明らかであり、安易な開示は地域の教育に禍根を残すだけです。
 開示に関する結論はまだ出ていないということですが、適切な判断を願います。
(参考)
全国学力テスト「結果はすべて公開を」/平塚市教委に情報公開審査会答申(神奈川新聞『カナロコ』 2009/5/21)