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新学習指導要領前倒し実施:補助教材の問題点指摘される

 新学習指導要領の完全実施に先立ち、2009年度から小中学校の算数・数学および理科で新学習指導要領に基づく教育が前倒し実施され、それに伴って現行教科書の内容を補う補助教材が配布されています。

 一方で補助教材には問題点もあることが指摘されています。東京都内で開かれたシンポジウムでは、数学教育・理科教育・英語教育の研究者や、教科書出版社の関係者が、補助教材の問題点を指摘したということです。

 算数・数学では子どもの理解段階を考慮せずいきなり難しい計算を強いる内容となっていること、理科では子どもが不正確な理解をするような記述が多々みられること、小学校英語の「英語ノート」については難しいという印象を与えるような内容となっていること、などが指摘されました。

 教科書出版社の関係者は、教材作製スケジュールに無理があったことなどが指摘されています。

 教科書や学習教材の問題については、社会観にも関わるような社会科や家庭科などでの問題がしばしば社会問題化します。一方で、算数・数学や理科などでも「子どもの発達段階にあっていない」「不正確な理解を招きかねない」といった指摘がされることも多々あります。今回もやはりというべきか、そういった指摘がされている形になります。

 ゆとり批判が出ればその「改善」の過程でこういう詰め込みの問題が指摘される、その逆もしかり、その両極端の間を揺れ動いてきたのが今までの日本の教科学習だといってもある意味では差し支えないでしょう。子どもの現状を反映し、よりよい教育課程にしていくためには何が必要なのか、考えさせられます。

(参考)
間違った理解させる 教科書シンポ 「補助教材」で議論(しんぶん赤旗 2009/5/17)