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西淀川・女児遺棄1か月、伝わらなかった「異変」(読売新聞)

 『読売新聞』(web版・関西発)に『西淀川・女児遺棄1か月、伝わらなかった「異変」』(2009年5月6日配信)が掲載されています。

 大阪市西淀川区の小4児童虐待・死体遺棄事件に関して、『読売新聞』が近隣住民への取材結果を踏まえて、現状を分析し児童虐待への対応強化を訴えています。
 この事件では児童の通っていた学校や自宅の近隣住民が、死亡した児童に対する虐待の兆候を把握していながら、結果的に十分な対応がとれていなかったことも明らかになっています。
 『読売新聞』の取材によると、複数の近隣住民が、鳴き声や怒鳴り声を聞く・児童が連日ベランダに締め出されている様子を目撃するなどの異変に気付いていました。しかし児童相談所や警察などには情報は伝わりませんでした。

『読売新聞』2009/5/6『西淀川・女児遺棄1か月、伝わらなかった「異変」』より一部引用
「異様な光景で虐待を疑ったが、通報して調査が入ると、誰が言ったか分かると思い、できなかった」
 3月下旬の1週間、聖香さんが連日、自宅マンションのベランダに閉め出されている姿を目撃した男性(24)は、母親の美奈容疑者(34)ら3人の逮捕後、こう打ち明けた。
 この男性だけではない。聖香さんが転居してきた昨年末以降、女児の泣き声や男のどなり声、壁を殴るような音などを耳にした近隣住民は、読売新聞が取材で確認しただけでも他に6人いた。だが、児相や行政側、府警に情報は伝わっていなかった。理由は「誰かが言うと思った」「かかわり合うのが嫌」など。「どこに連絡すればいいのか分からない」「厳しいしつけとは思ったが、まさか虐待とは……」との声もあった。

 問題の根本は、現行のシステムが十分機能していない・一般の人には対応が十分周知徹底されていないということだといえます。『読売新聞』の記事でも近隣住民を責めるような内容は一切なく、現行のシステムが十分機能していない問題を指摘しています。
 「逆恨みでの嫌がらせを恐れて通報できなかった」「どこに連絡すればいいのかわからない」というのは、特に児童福祉や教育などに専門知識を持っているわけでもない一般の人なら多くの人が持つであろう心情だといえます。
 一方で、虐待の通報は匿名でも可能です。通報のシステムは、一般にはまだまだ周知徹底されていません。一般の人でも虐待の兆候に気付けば躊躇せずに通報・情報提供できるシステムを構築し周知徹底していくことが求められています。