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1学期中に合格内定を出す大学もあるとか

 『毎日新聞』5月8日付に、「高校生青田買い:1学期で合格…面談で合格も 大学も必死」という気になる記事が掲載されていました。

 記事によると、AO入試(自己推薦入試)を取り入れる大学が年々増加し、中には1学期中に合格の内定を出す大学も現れているということです。
 少子化を背景に、大学経営の観点から受験生を確保したいという大学側の意図が働いているようです。その一方で、「学校訪問さえすれば合格を出す大学もある」と入試の質を疑問視する予備校関係者や、「生徒が学校で勉強しなくなる心配がある」と危惧する高校教員の声も紹介されています。
 生徒にとっては早期に進路が決まった方がいいという気持ちもあり、また大学にとっても学生を確保したいという気持ちがあることが否定できません。しかし個別の意図はたとえ善意でも、多くの関係者の意図が積み重なると問題も起こります。経済学の概念で「合成の誤謬」というものがありますが、それと似たようなことがこの問題でも発生してしまっています。
 具体的には大学合格時期の早期化で、前述の予備校関係者や高校教員の声が指摘しているような問題も起こってしまっています。また、合格の乱発で「大学生の学力低下」問題を大きくしたり、「進路を早々に決めた生徒が学校内でも浮かれてしまった場合は、これから受験に向かうクラスメートにも悪影響を与える」という、別の問題すらも発生しかねません。
 関係者の利害も絡むので難しい問題ですが、入試解禁時期などについては一定のルールを作っていくことも重要になってくるのではないかと思います。