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貝塚養護学校で最後の卒業式

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 病弱児対象の養護学校・大阪市立貝塚養護学校の最後の卒業式が、3月16日におこなわれたということです。

 貝塚養護学校は「児童数の減少」や「療養の多様化・地域の学校での受け入れ」を理由に閉校の方針が打ち出され、反対する教職員や保護者が反対運動をおこなってきました。
 閉校方針決定と2007年度からの新規受け入れ停止決定後も転入学希望者が相次ぎ、新規の受け入れ停止後にも訴訟によって3件・3人の転入が認められてきました。
 当初は「在校生が卒業次第閉校」としてきました。しかし2008年9月に大阪市条例が改正され、2009年3月末日限りの貝塚養護学校の閉校と2009年4月1日からの大阪市立光陽養護学校(旭区、4月1日付で大阪市立光陽特別支援学校に改称予定)への機能移管が決定しています。
 機能移管についても、光陽養護学校は肢体不自由児対象であり、病弱児とは専門性が異なって十分な対処ができないという疑問の声も出ています。
 当ブログでもこの間、機会あるごとに貝塚養護学校問題を取り上げてきました。
 一般的には学校統廃合などは、場合によっては決断しなければならない場合もありえるでしょう。貝塚養護学校問題については、当初は「同等の代替策がとられるという条件がそろえば、一般的にいって発展的な形での廃校という選択肢もありえるのではないか。存続・廃校のいずれの結論になっても、教育を充実させる立場からの前向きな対応がとられるべき」と感じていました。周辺の事実関係を調べていくうちに「廃校に伴って同等の代替策がとられているとはいいにくい」「大阪市は『療養の多様化』などを廃校の理由にしているが、それならば転入学希望者が何人も現れていることを考慮すると『多様な療養の場の一つとして残す』という選択肢もありえるのではないか」と感じ、現時点で無理に廃校にしなくても良いのではないかと感じるようになりました。
 今回の廃校については、「教育の取り組みを継承させるための発展的解消という意味での閉校」という形になっているとは、この間の事実関係を考慮するととうてい感じられません。
 学校運営や教育行政のあり方という意味では今回の貝塚養護学校問題はいろいろと考えさせられることがあり、どのような形をとるにしろ、廃校の経緯を教訓化・検討していくことが重要になってくると感じています。また卒業生と在校生にとって、4月以降の生活が充実したものであるよう願います。
(参考)
◎大阪市立貝塚養護学校:今月で閉校 病弱児ら支え60年、最後の卒業生巣立つ /大阪(毎日新聞 2009/3/17)