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暴力教師、厳重注意直後に教頭昇任:鹿児島

 鹿児島県の中学校で、日常的に「体罰」を繰り返して教育委員会から厳重注意処分を受けた中学校教諭が、処分直後に教頭に昇任していたことがわかりました。

 鹿児島県議会で3月2日、松崎真琴県議(日本共産党)が議会質問でこの問題を取り上げました。
 この間の経緯は、鹿児島テレビのウェブニュース『厳重注意の教師が直後に教頭昇任』(2009/3/2 19:09更新)によると以下の通りだということです。

『厳重注意の教師が直後に教頭昇任』(http://news.ktstv.net/e9543.html)より
県内の公立中学校の教諭が3年前(注:2006年)、複数の男子生徒を蹴ったり、顔をこぶしで殴るなどの体罰を日常的に行い、保護者からの抗議を受けて各家庭に謝罪していました。地元の市教委はこの教諭を口頭による厳重注意処分としましたが、この事実を伝えないまま教頭にふさわしい人物として県教委に推薦し、この教諭は直後の2007年春に教頭に昇任していたということです。県教委では地元市教委に対して、これまでの詳しい経緯について説明を求めています。

 「よく似たような話を以前にも聞いたような覚えがある」と感じて少し調べてみると、やはり同じような問題は全国的に発生しています。
 大阪市立住吉第一中学校で生徒に対して暴力やわいせつ行為を繰り返した教諭について、被害の訴えが大阪市教育委員会に寄せられたにもかかわらず、市教委は当時「本人が否定したため事実確認ができない」として、被害訴えが寄せられた直後の2004年に教頭に昇進させていたという問題がありました。
 また京都市では、生徒への暴行を繰り返して何度も注意を受けていた複数の教諭について、指導力の卓越した教員「スーパーティーチャー」として認定した(京都市立洛陽工業高校・2005年)・教育実践功績表彰者として表彰した(京都市立桂川中学校・2007年)という問題が発生しています。
 個人的な経験になりますが、自分の身の回りでも、「生徒に日常的に暴行を加える教師として有名な人物が、校長や教頭に昇任していた」という事例も複数ありました。
 「体罰」と俗称される行為の実態は、教育的な指導とは対極の単なる暴行に過ぎません。しかし「体罰」・暴力こそが「指導熱心」かのようなすり替えが、一部の教師・保護者・地域住民の間に根強く広がっています。今回の問題も、「体罰」・暴力を「指導熱心」とすり替える風潮の中で発生したものだと考えられます。
 今回の問題は氷山の一角だといえるでしょうが、こういうことは本来あってはならないことです。