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広島市「子どもの権利条例(仮称)」検討される

 広島市で「子どもの権利条例(仮称)」が検討されているということです。

 一方で「産経新聞」(web版)2009年1月24日配信記事によると、「制定されれば子供たちがわがままになり、学校や家庭が崩壊する」などと主張する市民団体が条例制定反対の署名活動をおこなったと紹介されています。
 広島市が制定を検討している「子どもの権利条例(仮称)」ですが、「「広島市子どもの権利に関する条例(仮称)の骨子(試案)」について」(広島市ウェブサイト)に概要が紹介されています。
 条例案では日本国憲法や子どもの権利条約の理念をもとに、子どもの権利をはじめ、権利行使にあたって他人の権利も尊重すること、家庭や学校・社会の責務などについて言及されています。
 大人の責務といっても不当な制限を加えているわけでもなく、子育て・教育の環境整備や「体罰」・虐待防止など、現行法の範囲内の内容を改めて再確認しているに過ぎません。
 こういった至極当然の内容でも「子どもがわがままになる」「学校や家庭が崩壊する」などとして反対する勢力は、子どもの権利など全く考えない勢力であることを自ら示しています。反対の署名を集めた市民団体の主張は、極めてうさんくさいものだといわざるを得ません。

「広島市子どもの権利に関する条例(仮称)の骨子(試案)」について』より一部抜粋

子どもの権利の内容

安心して生きる権利

  1. 命が守られ、平和と安全のもとに暮らすこと。
  2. 愛情を持ってはぐくまれること。
  3. 健康的な生活を送るとともに、適切な医療が受けられること。
  4. 虐待、体罰、いじめ等や犯罪などから心や身体が守られること。

豊かに育つ権利

  1. 学び、遊び、休息すること。
  2. 様々な芸術、文化、スポーツに触れ親しむこと。
  3. 地域社会及び自然環境とのかかわりの中で成長していくこと。

自分らしく生きる権利

  1. 個性や他人との違いを認められ、一人の人間として尊重されること。
  2. 自分の考えを持ち、表現すること。
  3. プライバシーが守られること。

参加する権利

  1. 意見を表明する機会が与えられること。
  2. 表明した意見について、年齢や成長に応じてふさわしい配慮がなされること。
  3. 意見を表明するために、必要な情報の提供その他適切な支援を受けられること。

子どもの権利の行使

○子どもの権利の行使に当たっては、自分の権利が尊重されるのと同様に他人の権利を尊重すること。

権利を保障するための大人の責務

○市の責務

  • 子どもの権利の保障の推進並びに子どもに関する施策の策定及び実施
  • 子どもに関する施策の実施のための必要な予算上の措置
  • 保護者、地域住民等、学校等の関係者及び事業者に対する支援

○保護者の責務

  • 保護者は、子どもの養育及び発達についての第一義的な責任を有することを自覚し、子どもの発達しつつある能力に適合する方法で指示及び指導を行い、子どもを守り育てること。
  • 養育する子どもに対し、虐待を行ってはならないこと。

○地域住民の責務

  • 子どもが地域社会の一員であることを認識し、子どもとともに地域活動を行うよう努めること。
  • 安全で安心な地域づくりに努めること。

○学校等の関係者の責務

  • 子どもが主体的に学び、及び健やかに育つことができるよう、必要な支援に努めること。
  • 虐待、体罰、いじめ等から子どもを守るため、その防止及び解決に努めること。
  • 子どもが子どもの権利について理解し、及び自分の意見を表明することができるよう、必要な支援に努めること。
  • 子どもがより良い環境で学び、育つことができるよう、学校等の施設設備の整備に努めること。

○事業者の責務

  • 子どもの権利及び子育て家庭への支援に配慮した事業活動を行うよう努めること。
  • 子どもを養育する従業員が仕事と子育てを両立できるよう、職場の環境づくりに努めるとともに、仕事と子育てを両立できる働き方についての従業員の意識の向上を図るよう努めること。

子どもの権利の保障の仕組み

○子どもは、権利の侵害について相談し、又は権利の侵害からの救済を求めることができること。
○子どもの権利侵害等について総合的な相談支援を行う拠点機能の整備
○子どもの意見を聴くための場の設置