浦安市立小学校養護学級わいせつ訴訟:控訴取り下げを申し入れ

 千葉県浦安市立小学校で養護学級を担任していた元教諭(依願退職)が担任クラスの知的障害を持つ女子児童に暴行やわいせつ行為を繰り返していた事件の民事訴訟で、被害者の支援者らは1月19日、「控訴は被害者へのさらなる加害行為」として千葉県と浦安市に対して控訴を取り下げるよう要望をおこないました。

 この事件では千葉地裁で2008年12月24日、元教諭の暴力行為・わいせつ行為計3件が認定され、千葉県と浦安市が連帯して賠償金約60万円の支払いを命じる判決が出ました。しかし浦安市は2009年1月5日付で、千葉県も2009年1月15日付でそれぞれ控訴しているということです。
 また元教諭はこの暴行やわいせつ事件で逮捕されましたが、刑事裁判では事件の事実関係をほぼ認定しながらも、具体的な被害日時を確定できないとして無罪判決が確定しています。また刑事事件の捜査の際、元教諭に小児性愛の性癖があることをうかがわせる資料や、暴行で使われたのと酷似した特徴を持つバンダナが押収されるなどもしています。
 被害の全容からみれば裁判で認められた事実関係はごく一部にすぎません。しかし問題の根本である「元教諭が児童に暴行やわいせつ行為を加えた」という事実は、刑事裁判でも民事裁判でも認定されています。
 ごく一部認められた事実関係すら不服として県や市が控訴することは、被害者をさらに傷つけることにほかなりません。