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特定校への希望者集中で学校選択制見直しへ:神奈川・逗子市

 神奈川県逗子市教育委員会は、2005年度以降市立小学校に導入していた「学校希望制」(学校選択制)の見直しを図る方針を決めました。

 逗子市では学校希望制によって、駅に近い・教室に冷暖房完備・校舎が新しいという条件のある特定の小学校への希望者が集中しました。また同小学校校区への転入者が増加したこともあってその小学校では児童数が急増し、その結果教室が不足する事態となりました。そのため図工教室を普通教室に転用するなどの対策をとっているということです。
 児童集中による教育条件悪化などを背景に、制度を見直すことにしました。2009年度については「この学校のみ、本来の校区外に在住する児童については希望者受け入れを中止する」という応急対策をとり、将来的には制度自体の見直しをおこないます。廃止も選択肢に入っているということです。
 学校選択制は児童・生徒の選択肢が増えるという側面が強調されがちです。しかし実際には好条件とみなされた特定の学校に入学者が集中することで、逆に学校の過密化によって教育条件が悪化するという結果になってしまっています。これは逗子市特有の問題ではなく、学校選択制を導入した自治体では程度の差こそあれ多くの地域で発生していることです。
 こういう状況になるのなら、学校選択制にこだわる必要はないのではないかとすら感じます。いじめなどからの緊急避難や、住居と学校の位置関係等による校区調整区域などという観点からの学校選択制はありえるでしょうが、自由選択制にするのは無理があるのではないかと感じます。
(参考)
特定校集中で「学区希望制」見直しへ/市立小学校で逗子市教委(神奈川新聞 2009/1/11)