部活動いじめ隠蔽で顧問教諭停職6ヶ月:兵庫・姫路市

 兵庫県教委は2月23日、顧問を務める運動部でのいじめでケガをした生徒や病院に付き添った別の教諭に対して、ケガの理由について嘘をつくよう強要したとして、姫路市立中学校の男性教諭(58)を停職6ヶ月の懲戒処分にした。

 2015年7月、副顧問の教諭から「1年生部員の男子生徒が上級生部員2人から暴行されてケガをした。病院を受診させる」と報告があった。副顧問の教諭が病院に付き添うことになったが、教諭は副顧問と生徒に対し、「病院ではケガの理由について、階段から転んだと説明しろ」と指示した。副顧問教諭も生徒も受診の際には、指示されたとおりにしたという。生徒は胸部骨折のケガを負っていた。

 副顧問教諭は学校側に、虚偽説明の事実関係を報告した。学校側が調査すると、加害生徒2人はこれまでにも、被害生徒を含む計3人の下級生部員に対し、たたいたりプールに沈めるなどのいじめを日常的におこなっていたことが判明した。

 校長は姫路市教委とも相談のうえ、顧問教諭に対して、加害生徒を部活動の近畿大会に出場させないよう指示した。しかし顧問教諭は、指示を無視して加害生徒を大会に出場させた。

 顧問教諭は「病院から警察に通報されると面倒なことになると思った」「加害生徒は主力選手でもあり、大会に出場させたかった」などとした。

 悪質ないじめ隠蔽であり、実質的には教諭自身もいじめに加勢したとみなされてもおかしくないものである。人間として許されない人権侵害行為であるいじめや暴力を放置し、部活動の主力選手だから大会に出すことを優先するという発想からしておかしい。これでは、部活動の成績が良ければ何をしても許されるという間違ったメッセージを伝えることにもなりかねない。

 厳しい処分は当然だといえる。

(参考)
◎いじめで生徒が骨折、男性教諭「転んだことに」 兵庫(朝日新聞 2016/2/23)
◎いじめで虚偽の説明指示など、3教諭処分 県教委(神戸新聞 2016/2/23)
◎上級生の暴行で生徒大けが 中学教諭が口止め指示(NHKニュース 2016/2/23)
◎中学教諭いじめ隠し…中1骨折「転んだことに」(読売新聞 2016/2/24)

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