沖縄集団暴行死事件から1年:『沖縄タイムス』が遺族の近況取材

 沖縄県うるま市で2009年11月17日、男子中学生が同級生から集団暴行を受け、翌18日に死亡した事件がありました。事件から1年の節目に、『沖縄タイムス』が被害者の母親に近況を取材しています。

 取材記事は同紙2010年11月17日付『「被害者の肩身 狭いとは」うるま集団暴行死 あす事件1年 被害者の母 支援者と出会い「強く生きねば」』。
 事件発生当時、加害者側が被害者へのいじめをほのめかすような供述をおこなったことが報道されました。また学校側も事件発生直後に「加害者グループから死亡した生徒へのいじめの兆候があった」と受け取れるような記者会見をおこなっていました。
 しかし今回の記事によると、母親が繰り返し学校に事情を聴いても、学校側はいじめを認めないような内容に終始しているといいます。
 また加害者側への処分の甘さや、地域での心ない中傷などもあるということです。

『「被害者の肩身 狭いとは」うるま集団暴行死 あす事件1年 被害者の母 支援者と出会い「強く生きねば」』(沖縄タイムス2010/11/17)より
 逮捕された少年に刑事罰を求める署名5048人分を集め那覇家裁沖縄支部に提出したが、加害少年は少年院の入院1年半~2年半の処分となった。絶望感と無力感に追い打ちをかけるように、周囲から「入ってもいない加害者側からの賠償金をあてにして生活している」などと中傷された。
 母親は「外出先では、偽名を使うこともある。なぜ被害者が肩身の狭い思いをしなければならないのか」と吐露。一方、加害少年がどう罪と向き合っているのか、知るために少年院を訪れたことに触れ「運動場を走る集団の中に、加害少年がいることを考えるとやりきれない。罪の償いをどう考えているのか。地域や社会は加害少年に甘すぎる」と怒りをあらわにした。

 犯罪や事件事故の被害者になってしまった場合、加害者側や無責任な地域住民が被害者側への中傷を繰り広げることはよく聞かれます。学校で発生した事件事故や子どもが被害者になる事件事故でも、刑事事件としての立件の有無を問わず、この手の中傷はあちこちで発生していました。今回もこのようなことがまた発生してしまっていたことにはつらい思いです。

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