塚本幼稚園:大阪府が立ち入り調査へ

 塚本幼稚園(大阪市淀川区、学校法人森友学園)が大阪府から補助金を不正受給していた疑惑で、大阪府は近く、同幼稚園に立ち入り調査をおこなう方針を固めた。

 不正受給疑惑については、2つの疑惑が指摘されている。

 一つ目は、塚本幼稚園の籠池諄子副園長が、同一経営陣が運営する系列保育所「高等森友保育園」(大阪市淀川区)の園長も兼務していたことで、大阪府からは幼稚園常勤者配置数に応じて加算支給される補助金を、大阪市からは保育施設の常勤・専従の施設長配置に対して支給される補助金を、それぞれの要件を満たしていないのに二重に受給していた疑いが指摘されている。

 二つ目は、障がいやアレルギーなど配慮を必要とする要支援児受け入れにかかる補助金の不正受給疑惑である。3月13日の大阪府議会で、塚本幼稚園での要支援児受け入れの割合は大阪府下の他園と比較して突出しているが、実際はほとんど受け入れていないのではないか、議員の調査で「加配教員など必要な対策がなかった」「幼稚園側からは『うちでは要支援児対応はしない、できない』と言われた」「退園を迫られた」などとする保護者の訴えを聴き取ったと指摘する議会質問がされた。議会質問では「不正受給」といった単語は出てこなかったが、この告発どおりならば、不正の疑いも浮上することにもなる。

 幼稚園側は、一つ目の疑惑に対しては「兼任できないとは知らなかった」などとして、返還の意向を示している。一方で二つ目の疑惑については、幼稚園側からは今のところはっきりと見解は出されておらず、大阪府は「書類を審査して補助金を出した」としている。

 塚本幼稚園では、園児への日常的な虐待の疑いが指摘され、大阪府にも度々告発や苦情が寄せられていたという。そのような状況の下で、要支援児の受け入れ体制をとるとは考えにくいことである。

 書類だけ審査したとしても、実際の状況が不審に思われている以上、立ち入り調査で徹底解明する必要があるのではないか。要支援児の問題だけではなく、園児への虐待や職員配置の問題などについても疑問が浮かび上がっている。あわせての徹底調査が求められる。

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