塚本幼稚園での虐待、さらに生々しい証言も

 森友学園の問題では、「大阪府が不適切な方法で学校を認可適当とする答申に持ち込んだこと、それを受けて国有地の不適切な取引が生じたこと」という行政・政治の不正が疑われる問題とともに、学園が経営する幼稚園や系列の保育所での園児虐待・ヘイトスピーチ、保護者への暴言・嫌がらせなど、学園自身に内包する問題も重大なものとなっている。

 大阪府の小学校認可適当答申や国有地取引は、国や大阪府が主導したとみられる問題で、学園側にすべての非をなすりつけるような性質ではない。一方で虐待など異常な行為については、たとえ答申や国有地取引の問題がなかったとしても、それ単独で森友学園や経営陣・関与した教職員の責任が追及されるべき重大な問題である。

 IWJの記事が、森友学園が運営する塚本幼稚園(大阪市淀川区)での虐待や不適切行為の実態をまとめている。この中には、これまでの報道では触れられていなかったのではなかったと思われるような新たな内容についての証言もある。

 籠池泰典氏の理事長辞任表明と小学校の認可申請取り下げで、「森友学園」問題に幕引きが図られようとしている。しかし、そうさせるわけには到底いかない。  IWJの取材により、「森友学園」の経営する塚本幼稚園では、虐待行為や、ヘイトスピーチが繰り返されていたことが明らかになっている。これらの問題は、なんら解決されていないのだ...
  • 発熱で幼稚園を休ませますと連絡すると、副園長が「その程度の熱なら大丈夫。連れてきてください」と発言。
  • インフルエンザにかかった子どもについて「熱が低かったら、医者がダメといっても連れてきてください」と副園長が発言。
  • 食事を残してはいけないとして、食べきれなかったものを無理やり食べさせ、戻しても吐いたものを食べさせる。
  • 「教育勅語」や「五箇条の御誓文」の暗記達成状況一覧表を教室に貼りだし、ある担任は、できなかった子どもには「ブラックシール」を貼った。
  • お仕置きとして、園児を数日間下の年齢のクラスに入れる。
  • 子どもが顔を腫らして帰ってきた。
  • 園側が「帰れ」「二度と来るな」などの暴言を吐き、子どもが集団脱走する騒ぎがあった。
  • 国立小学校を受験して落ちた子どもを教室に立たせて「瑞穂の國記念小學院」のパンフレットを手渡す。

 といった内容に触れられている。

 人権無視のおぞましい虐待としかいいようがない行為である。発熱やインフルエンザを「気合い」の問題かのようにすり替えているようなとんでもない無知に加えて、子どもたちに直接的に暴力行為を加えたり精神的にさらし者にするなど、どれか一つだけとってもとうてい許されるものではない。

 そのような行為を毎日のように、長年にわたって繰り返しているという異常さ、徹底調査の上で学校法人の認可取り消しもありうるほどの重大な内容ではないか。

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