新潟県高校生自殺、第三者委員会設置へ

 新潟県立高校3年だった女子生徒が2010年6月に自殺し、背景にこの生徒へのいじめが指摘された問題で、新潟県は4月2日、学校側の調査結果を検証する第三者委員会を設置することを発表した。

 この自殺事件をめぐっては、遺族の人権救済申し立てを受けて調査を実施した新潟県弁護士会が「この生徒へのいじめがあったと評価できる」として、当該校あてに再発防止を求める勧告書を3月25日付で提出している。
 いじめや自殺の経緯については、毎日新聞(新潟版)2013年4月1日『高3女子自殺:両親、人権救済申し立て 「いじめの事実認めて」 癒やされぬ思い、学校に訴え /新潟』に詳しく記載されている。

 母親(55)が女子生徒の異変を感じたのは、命を絶つ前日の日曜夜だった。友人との買い物から帰ってきた女子生徒に「楽しかった?」と聞くと、「それなりに」とどこか元気のない返事が返ってきた。「いつもは『楽しかった』と明るく答えるのに」。母親が不安を感じた直後の翌日未明、女子生徒は帰らぬ人となった。
 女子生徒の通夜後、両親は仲の良かった同級生から「女子生徒はいじめられていた」と打ち明けられた。遺品の整理をしていると、ゴミ箱からピンク色の蛍光ペンで書き殴られたA4サイズのメモ1枚が見つかった。
 「なぜ私はくさいのですか。なぜ私はみんなと違うのですか。どうして私は嫌われるのですか。私は来週死にます」。父親(54)は「一緒に食事や旅行に行くなど、同年代の娘を持つ家族としては仲が良かった。娘の気持ちに気づいてやれなかったのが悔しい」と、今も続く苦しい胸の内を明かす。
 両親は自力で女子生徒の友人らに聞き取りをし、娘が体臭やあだ名で悩んでいたことを突き止めた。しかし、学校側は11年1月、「(女子生徒が)あだ名で呼ばれていた可能性を否定できない」としながらも、「いじめの事実は認められない」とする調査報告をまとめた。

 学校側の調査が適切であったのかどうかは、再検証の必要があるだろう。
(参考)
◎高3女子自殺、新潟県が「いじめ」検証で第三者委設置(産経新聞 2013/4/2)