組体操事故で脳脊髄液減少症、世田谷区などを提訴:東京

 東京都世田谷区立小学校6年だった2014年、組体操の練習中に頭などを打ったことで脳脊髄液減少症を発症し後遺症が残っているとして、被害児童(現在中学2年)と保護者が2月28日、区や担任だった教師を相手取り、約2000万円の損害賠償を求める訴えを東京地裁に提訴した。

 事故は2014年4月に起きた。運動会の組体操の練習として、体育館で二人一組で行う「補助倒立」の練習をおこなっていた。しかしその際、練習相手の同級生が補助に失敗し、児童は転倒して体育館の床に頭部や背中を強打した。

 児童は事故後、視覚障害や頭痛を発症し、また歩くとふらつく症状なども出た。後遺症で頭痛が続き、長時間座っているのが難しいなど、日常生活にも支障が出ている。病院では脳脊髄液減少症と診断された。

 児童側は、学校側が体育館の床にマットを敷くなどせず、安全対策を十分講じなかったと指摘した。「学校側が危険認識があれば、指導方法も変わっていたのではないか」とも指摘した。

 裁判ではどう判断されるかはわからない。しかし報道を見る限り、事故そのものは避けられなかったのかもしれないが、安全対策が講じられていていたのならここまで重篤な後遺症には至らず、被害は最小限にすんだのかもしれないとも考えられるような事案ではある。

(参考)
◎提訴 小6時「組み体操で後遺症」 世田谷区と教諭を訴え(毎日新聞 2017/2/28)
◎「組み体操でけが、後遺症」 世田谷の中2両親が区などを提訴(東京新聞 2017/2/28)
◎“組み体操で後遺症” 世田谷区などを提訴(NHKニュース 2017/2/28)

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