大阪府「チャレンジテスト」別の学校でも生徒大量欠席が判明

 大阪府の公立中学校で1月12日に実施された統一テスト「チャレンジテスト」で府内のある学校で大量欠席者が出たことが指摘された問題に関係して、大阪府南部の別の中学校でも1・2年あわせて半数近くが欠席していたことがわかった。

 報道によると、1年生の38%・2年生の約55%がそれぞれ欠席や途中退席した。全体での欠席者は在籍生徒の46%になる。

 『毎日新聞』によると、事前に学校側はテストについて以下のように説明したとしている。

 昨年12月に校長らがテストについて説明した際、「テストの点数が悪ければ内申点は下がる」などと発言。さらに「当日もし体調が悪ければ、先生がつけた内申点の評定そのままになる」とも話したという。

(毎日新聞2017年1月16日『大阪チャレンジテスト 別の中学でも大量欠席』)

 説明内容に誤りや不審な点はない。大阪府教育委員会の方針通りの、全くそのままの説明となっている。

 「チャレンジテスト」は、維新府政のもとで、高校入試での調査書の評定(いわゆる内申点)が相対評価から絶対評価(厳密には到達度評価)に変更されたことに伴い、「各学校や採点者の教師ごとに評定に差が出ることを避けるため、テストの結果に基づいて補正する」として、大阪府教委が導入したものである。

 相対評価を避けると言いながら、結局は実質上、大阪府全体での相対評価にする形になっている。高校入試では、評定(内申点)の比重が高い割合を占めることからも死活問題となっている。

 しかも成績補正の方法も乱暴で、当日の1回のテストで成績が振るわなかった場合は、教師が付けた評定は適切ではなかったものとみなされ、その点数相当に合致する範囲にまで評定が下げられることになる。

 相対評価にするか絶対評価にするか、またそもそも内申点を高校入試の大きな比重にするかが妥当かという論点以前の話として、これでは生徒にとっては大きなプレッシャーになり、また教師も点数を上げるための狭い対策に追われることにもなる。

 またこのシステムは、欠席したほうが得ということにもなる。こういう問題があちこちで起きても必然であろう。

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