横浜市・原発事故避難生徒いじめ事件:金銭被害でもいじめ認定求めて要望書

 2011年に発生した東日本大震災とそれに伴う東京電力福島第一原発事故の影響で福島県から横浜市に避難した男子生徒(2017年1月現在中学校1年)が、転入先の横浜市立小学校在学中に震災・原発事故避難者を理由にしたいじめを受け不登校になった問題で、生徒側は「加害者側から現金を取られたことについて、横浜市教委がいじめと認定しなかったことを不服」として、代理人弁護士は1月10日付で、林文子横浜市長あてに、金銭被害もいじめと認定するよう要望する文書を提出した。

 この事件については、生徒が「菌」と呼ばれたことや暴力を受けたことなど一部については、横浜市教委はいじめと認定した。一方で、被害生徒が「原発事故の損害賠償金をもらっているだろう」と言いがかりをつけられて、同級生がゲームセンターで遊ぶ金など計約150万円を取られたことについては、金銭のやり取りそのものはあったとしながらも、「お金をおごっただけ」としていじめとは認定しなかった。

 生徒側は「暴力を振るわれるなどのいじめを日常的に受けていたことが背景にある。いじめ被害の一環」と訴えている。

 そもそも、横浜市がこのような多額の金銭の動きを「いじめ」と認定しないことのほうが、どういう判断をすればそうなるのかと理解に苦しむものである。対等な関係での金銭の動きでも十分に怪しいもので生徒指導の対象になるのに、いじめで心身ともに強い圧力がかかっていたからこのような金銭の動きになったと考えるのが自然ではないのか。

(参考)
◎原発いじめ、金銭被害も認定を…生徒側が意見書(読売新聞 2017/1/10)
◎原発避難いじめ、両親「認定を」 横浜市長に要望書(朝日新聞 2017/1/10)
◎“原発いじめ問題” 生徒側 150万円の支払いも認定求める(NHKニュース 2017/1/10)

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