いじめアンケート、前年度までの分を廃棄:生徒自殺事件発生の兵庫県の2中学校

 兵庫県神戸市と加古川市でそれぞれ中学生の自殺案件があり、いずれも背景にいじめがあるのではないかと指摘されている問題に関連して、いずれの学校でも前年度までに実施された生徒アンケートが保管されていなかったことがわかった。

 神戸市の事例では、垂水区の神戸市立中学校3年の女子生徒が2016年10月に自殺した。この学校では学期ごとに生活状況アンケートを実施していたが、保管されていたのは3年時のものだけで、1・2年時のものは破棄されていた。

 また加古川市の事例では、市立中学校2年の女子生徒が2016年9月に自殺した。この学校でも、1年時の生活状況アンケートの記録を破棄していた。

 いずれも、第三者委員会の調査の際に破棄の事実が明らかになった。両教育委員会とも「いじめなど問題があると認められる記述があった場合は、その部分を記録し引き継いでいる」「物理的に収納スペースがない」「アンケートの保管期限に統一ルールはない」として、保管されていなくても調査には特に支障は認められないとした。

 個別の事件はともかくとして、一般的な観点でいえば、ある記述について、当時は見落としていても、後で読み返してみるといじめをうかがわせていたと読めるという記述もありうる。原本を残しておいたほうが、より深く調査できる可能性があったのではないか。

 少なくとも生徒の卒業までは、この手のアンケート結果の原本は保管できるような体制を取ることが必要ではないか。

(参考)
◎中学生自殺、いじめアンケ廃棄 兵庫2市の中学、前年度分(神戸新聞 2016/12/27)

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