いじめ・集団暴行で重体、民事訴訟で学校の安全配慮義務違反認定

 埼玉県川越市立中学校2年だった2012年1月、同級生3人から集団暴行を受けて重体となり寝たきり状態が続いている現在19歳の男性と保護者が、「日常的ないじめがあった」として加害生徒3人とその保護者・川越市を相手取り、介護費用などとして約3億9000万円の損害賠償を求めた民事訴訟で、さいたま地裁川越支部は12月22日、いじめを認定したうえで、加害者の行為に加えて川越市の安全配慮義務違反も認め、加害者らと市が連帯して約1億4873万円を支払うよう命じる判決を出した。

 被害生徒は中学校入学直後から、加害者からのいじめを受けていた。2012年1月5日、加害者らは市内の公園に被害生徒を呼び出して集団暴行を加え、意識不明の重体にさせた。生徒は事件以降寝たきり状態が続き、意識が戻らず、生命維持装置が必要な状況だという。加害生徒らは逮捕され、少年院送致の処分となっている。

 事件前にも加害者と被害者がトラブルになっていたが、学校側はいじめとして対応せず、その場での指導だけで対応したことで、安全配慮義務違反が指摘された。一方で市側は「いじめとは認識していなかった」として争っていた。

 いじめの存在や、学校の安全配慮違反が認められたのは何よりである。生徒の状態が少しでも良くなることを願うとともに、このような事件を起こさなないためにどうすればいいかも考えなければならない。

(参考)
◎いじめ暴行で重体、市や同級生らに1億円超の賠償命じる(朝日新聞 2016/12/22)
◎いじめで寝たきり 1億5000万円の賠償命じる判決(NHKニュース 2016/12/22)

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