担任教諭が児童を「菌」と呼ぶ:新潟市

 新潟市立小学校で4年を担任している男性教諭が、担任クラスの男子児童の名前のあとに「菌」をつけて「○○菌」などと発言していたことが、12月2日までにわかった。男子児童はショックを受け、登校できない状態になっている。被害にあった男子児童は、東日本大震災に伴う福島第一原発事故の避難者で、2011年に母親らとともに自主避難して新潟市に転入した。

 この児童は、震災・原発事故との関連があるかどうかなどきっかけや理由は定かではないが、小学校3年の頃から仲間はずれにされたり「○○菌」などと呼ばれる、文房具を壊されるなどのいじめを受けていたという。いじめの件については、かねてから学校側に相談していた。

 一方で2016年11月、横浜市で震災避難者を理由にした小学生へのいじめ事件が大きく報道されると、この児童も報道を受けて「自分の受けているいじめも同じように深刻だ」と落ち込んでいたという。報道を受けて、児童は11月17日、「自分も同じように『菌』と呼ばれた」と担任教諭に相談していた。

 担任教諭の発言があったのは11月22日。この日の昼休みに担任教諭が児童に連絡帳を渡した際、教諭はこの児童を「○○菌」と呼んだ。いじめ被害への不安感が強まっていたことに加えて、この日の早朝に福島県で最大震度5弱を観測した大きな地震があり、福島県に残っている父親と連絡が取れないまま登校していたことで不安感を持っていたところに追い打ちをかけられたような形になった児童は、教諭の発言に強いショックを受けた。翌日の祝日をはさみ、24日から学校に登校できなくなった。

 保護者からの訴えを受けて学校側が調査したところ、複数の同級生が担任教諭の発言を聞いたと話したことなどで、児童側の訴えは事実と判断した。教諭本人は当初は発言を否定していたものの、他の同級生が発言を聞いたなどという調査結果を知ると、事実関係を認めたという。

 原発事故といじめとの因果関係については、学校側は現時点では「関連性はないとみられる」としているが、引き続き調査するとしている。

 原発事故との因果関係の有無以前の話として、教諭が率先して児童を「菌」と呼ぶこと自体が、いじめ行為そのものである。軽率なんてものではない。問題外の悪質な行為である。

(参考)
◎原発避難の小4に担任が「菌」発言 いじめ相談の5日後(朝日新聞 2016/12/2)
◎新潟 担任、小4男児名前に「菌」 いじめ相談5日後に(毎日新聞 2016/12/2)
◎震災避難男児に担任が「菌」…名前につけ呼ぶ(読売新聞 2016/12/2)

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