仙台市いじめ自殺訴訟:市・加害生徒ともに請求棄却求める

 仙台市立館中学校1年だった男子生徒が2014年9月にいじめを苦にして自殺した問題で、生徒の家族が仙台市と加害生徒(現在中学校3年)8人に対して約5500万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が、10月3日に仙台地裁で開かれた。

 仙台市・加害生徒側ともに請求棄却を求めた。

 仙台市は「いじめの事実は認める」としたものの、いじめが自殺につながる予見可能性については否定した。生徒側は8人のうち7人が、いじめの存在自体がないと主張した。残る1人は「詳細は追って主張する」とした。

 生徒は2014年4月の中学校入学以降、仲間外れや悪口・からかいなどのいじめを繰り返し受けた。生徒は2014年9月21日に自殺した。仙台市教委の第三者委員会は「いじめが自殺につながった」と指摘している。

 いじめに関与した生徒は11人いたと認定されたが、訴訟では特に関与度が高いと認定された8人を対象におこなっている。訴訟に先立って民事調停をおこなっていたものの、決裂したために提訴した。

 いじめによって自殺に追い込まれているのに、いじめはなかったと主張すること自体、重大な問題である。

(参考)
◎<仙台いじめ自殺>被告生徒「いじめ事実ない」(河北新報 2016/10/4)

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