いじめ情報、校長が町議に漏らす:福岡県苅田町

 福岡県苅田町立小学校でのいじめ問題に関連して、被害児童の保護者が提訴も検討していると学校側に伝えたところ、校長が町議に児童側の情報を漏らし、町議が提訴しないよう保護者側に申し入れていたことがわかった。

 児童は3年生だった2015年頃から、学校で持ち物を隠されたり、仲間はずれにされるなどのいじめを受けるようになったという。被害児童側は学校側に被害を訴えて申し入れていたが、話し合いは平行線をたどっていた。保護者は2016年3月、「法的手段や転校も視野に入れている」と学校側に話したという。

 しかし校長は、旧知の町議に対して、児童側の個人情報やいじめ事案の概要を伝えて相談したという。校長が過去に赴任した学校でPTA会長だったのがこの町議という関係だという。

 この町議は、父親と顔見知りだった別の町議の事務所で父親と面会し「丸く収めてほしい」などとして、提訴や転校を思いとどまるよう話した。父親は「町議を通じて圧力をかければ、こちらが引くと思ったのだろう」と感じたという。児童は4年に進級した2016年4月中旬に転校し、保護者は提訴の準備を進めている。

 一方で校長は「法的措置ということになれば、双方の子どもが傷つくことになる。どうにかならないかと思った」などと話しているという。

 個人情報を軽く扱っているという点でも重大な問題である。しかもいじめという非常に繊細な案件でもあり、外部に持ち出すべき情報ではない。校長が相談する相手は教育委員会事務局であり、町議ではない。保護者側が「町議を通じて圧力をかけられた」と思っても当然ではないかといえる。

(参考)
◎福岡の小学校 校長、町議に「いじめ」情報漏らす(毎日新聞 2016/9/24)

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