長崎県新上五島町いじめ自殺、町と県を提訴へ

 長崎県新上五島町立奈良尾中学校で2014年1月、当時3年生の男子生徒がいじめを苦にして自殺した問題について、「学校側がいじめを防止する義務を怠った」として、両親が新上五島町と長崎県を相手取り、総額約6300万円の損害賠償を求める民事訴訟を準備していることがわかった。

 弁護団が8月26日に明らかにした。提訴は8月31日に予定しているという。

 生徒は同級生から「キモイ」「ウザイ」などの陰口を言われたり、筆箱をひっくり返されるなどのいじめを受けていたという。生徒のノートには他人の筆跡で、暴言が書き込まれていたとされる。

 自殺当日は3学期の始業式で、同日未明にLINEに自殺をほのめかすような書き込みがあった。朝になり、生徒がスクールバスの乗車場所に現れなかったことで、「いじめが原因で自殺したのではないか」と同級生らが騒然となったという。

長崎いじめ自殺、行方不明の一報直後「いじめ自殺」と同級生が動揺
 長崎県新上五島町立奈良尾中学校(五島列島中通島)3年だった男子生徒が2014年1月に自殺した問題に関連して、生徒の行方不明の一報を聞いた直...

 生徒は当日朝、自宅近くのグラウンドで首を吊っているところを発見された。

 学校側は当初は「いじめは確認できなかった」とした。一方で第三者委員会が調査をおこない、「過酷ないじめを受け続け、それが原因で自殺した」とする見解を2016年1月までにまとめた。調査では、学校側の対応に不備があったことも指摘されている。

長崎県新上五島町生徒自殺:いじめ認定
 長崎県新上五島町立奈良尾中学校3年だった男子生徒が2014年1月に自殺し、背景にいじめが指摘されていた問題について、町が設置した第三者委員...

 いじめが原因で自殺したと認定され、また学校側の対応に不備があったことにもなる。このような事件を再び起こさせないためにも、必要な措置が早期にとられなければならない。

(参考)
◎いじめ自殺で町と県提訴へ(長崎新聞 2016/8/27)

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